AFユニットの作り方(その1)

シグマの100〜300mmズームレンズを入手したので、玉抜きしてBorg用のAFユニットを作りました。難易度が高いです。必ずしも改造が上手くできるとは限らないので、挑戦する人はそれなりの覚悟が必要です。

素材は、シグマのコイツ。以前に分解したものとチョット違うけど、何とかなるでしょう。

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ズームリングのラバーを外す。

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テープを外して、ズーム位置検出用のブラシを確認し、ズーム位置とブラシの接触パターンを把握する。これは、実際のレンズが100mmの位置であっても、300mmの位置情報がカメラに伝わるようにするために、確認する必要がある。

対物レンズ側の一番端が基準で、マウント側とブラシで短絡するパターンでズーム位置を検出している。300mmの時は、左から2番目が短絡していない状態。

私は、導電性接着剤でパターンを短絡し、常時300mmの情報がカメラに伝わるようにしている。

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レンズの分解は、対物側から始める。とくに外すためのネジや溝は無いようだ。リング状の100−300mmと書いてある部分が、シールだと思われるので無理やり剥がす。

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剥がすと、小さな穴があることに気がつきます。

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秘密兵器の蟹目レンチが必要になります。これが無いと分解不可だと思う。(レンズ分解マニアの必需品)

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小さな穴にレンチの先を挿して、半時計周りに回転させれば、対物レンズが外せます。外したレンズとスペーサーは、AFユニットでは使わないのでゴミです。

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対物レンズを外した状態。見たところ対物側からは、これ以上は分解できないようである。

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内部のレンズの構造や絞りの構造を見たが、う〜〜〜ん、内部が狭いね。こりゃ絞りも撤去だな。総バラシが必要だ。面倒くさい。はぁ〜〜〜。